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ベトナムと横浜

11月後半ホーチミンとハノイを訪れて、バンコクやプノンペンと同じようだなというのが第一印象でした。しかしよく聞いてみると、カンボジアは中国資本が続々と入っているのに対してベトナム人は中国が大嫌いであるとか、私が泊まったホテルのサービスは素晴らしかったけど、現地に1年以上いるM39太田君によると共産主義のやり方に慣れて結構動機づけが難しいとか、一見さんにはわからない点もずいぶんあるようです。

驚いたのはベトナムの人口です。第一三共中山譲治会長が日経夕刊で書かれていたように、未来の予測に関してほぼ唯一確かなのが人口動態であるにもかかわらずわかったつもりでいた自分に忸怩たる思いでした。ASEANの人口がEUのそれを上回るなんて全く知らなかった!

帰国してまた驚いたのは横浜市のカジノをめぐる議論です。私が見たTVだけなのかもしれないですが、 データは皆無で 「犯罪が増える、自殺も」など情緒的な議論ばかり。海外メディアが「日本はこれだけパチンコパーラーがあるので、訪日客に頼らなくても十分カジノは成り立つ」と報じているのに、パチンコの話も一切出ず。いったいマスコミってなんなんだと空恐ろしくなる思いです。

「何が見えるかだけでなく、何が見えないかにも気をつけろ」とはエンゼルバンクの、「データはもちろん重視するが、事実を一番重視している」とは大野耐一氏の言葉です。「何を知らないかを知らない」ことはとても恐ろしいことです。木を見つけた時こそ、有頂天になるのではなく、一歩踏み込んで森を想像できる姿勢を持ちたいと強く感じます。