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ユニバーサルに物事を考える

M41の亀井です。

 

先日、株式会社ミライロ様に企業訪問をさせていただき、代表取締役社長の垣内俊哉様からお話を伺う機会がありました。
その中で印象に残ったお話を紹介したいと思います。

株式会社ミライロは、障害者の方やベビーカー利用者が外出する際、不安の原因となる段差の有無やスペースの広さなどの「情報の壁」を取り払うために、ユーザー同士で宿泊施設や飲食店などのバリアフリー情報を登録しあうプラットフォームアプリ“Bmaps”を開発・運営しています。

その登録情報の中に「キャッシュレス決済の可否」という項目があります。近年徐々に普及してきているキャッシュレス決済は、決済の速さなどの利便性がメリットとして取り上げられることが多いですが、垣内様は、「キャッシュレス決済を一番喜ぶのは視覚障害をお持ちの方です。現金の種類を識別することが難しい方々にとってお店の方にお金をチェックしてもらうことはとても大きな心的負担になります。」というお話をされていました。

恥ずかしながら、今までキャッシュレス決済について考えるときに視覚障害をお持ちの方の利便性まで意識をしたことがなかった私には大きなパラダイムシフトでした。

全世界人口のおよそ10%は障害をお持ちの方と言われています。近年、ユニバーサルデザインをはじめとして、様々な面から多様な人々が住みやすい社会をつくる取り組みが増えてきていると感じますが、私自身ももっと広い視点から物事を見ることが必要であると強く感じました。

垣内様は、日本のバリアフリー環境について公共交通機関などハード面は海外の国々と比べても引けを取らないとおっしゃっていました。これからより求められるのは、私たちの意識(ソフト面)をユニバーサルに変えていくことではないでしょうか。