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2011年にまいた種の話

年末にアメリカの出版社から『The cores of strategic management』の原稿料を払いますという連絡が突然ありました。日本で知っている人はほとんどいないだろうこの本は、枝葉を排した経営戦略の基本書というコンセプトで(アメリカでは$100、400ページ超すきらびやかな教科書がざら)、2011年にアメリカで上梓したものです($30、136ページ、モノクロ)。完成前の2010年7月に日本に戻ってきた私は、出版直前に写真にあげたメッセージを入れてもらったのですが、その後全く連絡がなく、寄付どころか持ち出しでした(30年以上前のPorter教授の5フォースの図を入れるのに$600くらい払った)。やっと約束が果たせそうです。

最近読んだ『メルカリ』で一番感じたのは、「転職で経験や失敗を積み、人のつながりを作ること」でした。結局、一緒に仕事をして修羅場を経験しないと信頼は生まれないし、大事な知り合いを紹介するにも信頼がなければできない。もちろん転職をしたからそうなるとは限りませんし、すぐにその経験や信頼が生きるかどうかもわかりません。

今年はどんな種をまくことができるでしょうか。そして、KBSは修羅場を提供できているのかと、あらためて思うのです。