BLOG

SMS年次総会@パリで思ったこと

SMS (Strategic Management Society)という学会は経営者やコンサルタントを巻込もうという傾向が強く、出席者や講演者にもダノンのCEOなど 実務家 が多く見られました。ただ、 パリですからやはり圧倒的なのはヨーロッパの大学の先生・研究者です(アジア系も含め)。

「天気にいい日にピッチをしたほうが30%くらい出資してもらえる可能性が高まる」なんていう面白い報告もいろいろあったのですが、一番「腑に落ちた」のは、4人の大手欧米企業の現役女性取締役のセッションでした。彼女らが口をそろえて言っていたコメントから3つだけあげます。

「リーマンショック後に一番変わったのは、取締役はもはやCEOがやりたいことをただ認めるだけの役割ではなくなったことだ」
(清水感想:えー、日本で欧米をまねた社外取締役がはやりだけど、最近までは「ただ認める取締役」が多かったのね~)

「女性やマイノリティの取締役が価値を発揮できるかどうかは、議長が『ばかげた』意見を言える雰囲気を作れるかどうかによる」
(清水感想:これはケース「チャレンジャー号」のポイントだし、「戦略とはバカなとなるほど」という吉原先生の言葉を思い出すけど、「ばかげた意見」って、実はとっても奥深いなあ)

「(取締役会で)One woman is no woman」
(清水感想:なるほど。KBSも女性の先生が2人になってよかった)