みなさま、こんにちは!M 46の谷村です。
夏休みも終わり、9月から新学期がスタートし、ゼミ活動では修士論文やケース作成と充実した日々を過ごしております。
今回は、2学期に履修している清水先生の「マクロ組織論」についてお話したいと思います。この講義では、様々なケースを通して経営環境が大きく変わる中での「組織」のあり方や、組織が成長と業績を達成するための課題、そしてその課題を克服するためのアプローチについてディスカッションし学びを深めています。
ここまで学んだ中で最も印象的だったのは、リクルートホールディングス代表取締役社長兼CEOである出木場久征さんの記事を題材にしたクラスディスカッションでした。
記事の中で、出木場さんは「僕は世界で一番、権威や権力のないCEOになりたいと思っています」とお話されています。更にCEOは最終的に物事を決められる立場であり、他の人より偉いわけではないと語られていました。そこでクラスディスカッションでは、なぜ出木場さんは「世界で一番権威や権力のない CEO」になりたいのかについて議論しました。
この講義以前は、リーダーの仕事は自らが先頭に立ち周囲に的確な指示を出すことが重要だと考えていました。しかし、ディスカッションを通して会社で働く人たちが日々自分の仕事に情熱を捧げる環境を作るために、リーダーとして失敗させないことではなく、失敗の仕方をコントロールして失敗の総量をマネジメントすることが重要だと学びました。社員の方々が挑戦できる環境を作り、全て自分が手をかけるのではなく周囲から忖度されずにフラットに意見が出る組織をリーダーとして作ることが企業を成長させる鍵だと感じました。
CEOなど役職や立場が上がるほど周囲から忖度され、自分の意見に対する社員からのレスポンスが減り、裸の王様のようになりがちです。そうした中で権威や権力で人を動かそうとするのではなく、社員がその時々で自ら考え行動する組織づくりを目指したからこそ出木場さんは「世界で一番権威や権力のないCEO」になりたかったのではないかと私は考えました。
また、マクロ組織論の講義を通して、学んだことをどうアクションに繋げるかということを強く意識するようになりました。 「気をつけよう」、「心がけよう」で学んだつもりのまま終わってしまわないようにどのように行動に移すかというところまで考えてこれからも講義に臨んでいきまたいと思います。
10月に入り、修士論文の作成も佳境に入りますが、残りわずかのKBSライフを充実させるべくゼミ生一同、力を合わせて頑張っていきます!
写真は今学期KBSの授業に参加する交換留学生ととんかつを食べに行った写真です!