ここ2週間立て続けに旧友や昔からお世話になっている方々にお目にかかる機会があった。ふっと気づくと、実際に会うのは5年ぶりだったりするが、(外見はともかく)あっという間に1か月ぶりくらいの感覚になれるところがありがたい。
普段から世界のニュースに接して勉強しているつもりだが、別の分野の知人の指摘はあらためて目を開かせてくれる。3つほど例を挙げたい。
インドから一時帰国中の知人:「最近バンガロールのバーで会った人はプライベートジェットのパイロットだった。アメリカの大手エンタメ会社の。つまりCEOが世界中を飛び回っているということ」「うちの会社はコロナで出張切り詰めて利益は出ているが、経営が世界の現場を見ていない」。
CDI時代の最初のクライアントの奥様、バレエ教室を主宰:「教室を再開して思ったのは、子供たちの目に力がなくなっていること。ビーチボールを怖くて投げられない子もいる」。
CDI時代から35年のお付き合いで10月で会長を退かれる:「清水君、日銀のバランスシート見てる?」「金利だ、円安だと騒いでいるけど、地に足の着いた全体観がない議論が多すぎる」。
「人持ち」はこの会長の言葉。学生と話していると「倍速でYouTubeを見る」「本は読まず紹介動画を見る」などスマホ時代のコスパ重視が広まっているらしい。情報が大切なのはもちろんだが、そもそも「何の情報」を集めるかという時代に対しての敏感さは、こうした知人たちから受ける刺激によって培われるのではないだろうか?だからわざわざ学校に来るんだよね。